「たっぷり具材シリーズ」をつくる風土食房をレポート|AKOMEYA TOKYO

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「たっぷり具材シリーズ」をつくる風土食房をレポート

 アコメヤで人気のごはんのお供。その中でも、2023年後半から発売して続々ヒット商品となっているのが「たっぷり具材シリーズ」。名前の通り、たっぷりの具材感が特長で、そこにはアコメヤのバイヤーと、ともに開発してくださっている風土食房のこだわりが詰まっています。
 今回のAKOMEYA通信では、その「たっぷり具材シリーズ」に注目。なぜ立て続けにヒット商品となっているのか、どんなこだわりが詰まっているのかを、風土食房の工場に訪問したレポートとともにお届けします。


たっぷり具材シリーズ誕生のきっかけ
 「たっぷり具材シリーズ」は、これまでごはんのお供の担当として長年経験を積んできたアコメヤのバイヤーによる市場調査やアコメヤでの人気の傾向から、「ペースト状のものよりも”具材感”のあるものの方が人気が高い」ことがわかり、「具材感」をキーワードに開発をしよう、というところから始まりました。
 具材の大きさや食感を残しつつ味の設計も上手なメーカーとして、アコメヤ店頭でも大人気の「ネギイチバン」や「マッシュルームイチバン」を製造している風土食房に、白羽の矢が立ちました。
 「ネギイチバン」「マッシュルームイチバン」は、風土食房のある千葉県がネギやマッシュルームの生産量日本一であることを広く知ってもらうためにと、千葉県にあるFMラジオ局「BAYFM」の番組との共同企画として作られたもので、ネーミングの「イチバン」には、日本一の「一番」と「千葉」が掛けられています。
 「ネギイチバン」は「調味料選手権2022」で総合第2位、「マッシュルームイチバン」は「調味料選手権2023」で総合第1位に輝いています。
 マッシュルームはかつて中国からの輸入品が主で、日持ちがしないため塩漬けが主流でしたが、1964年の東京オリンピック開催にあたり、マッシュルームをよく食べる海外の方をお迎えする際に国産の生マッシュルームを提供したいということから、競馬場などがありマッシュルームの培地となる藁が手に入りやすい千葉で栽培が始まったことが生産量日本一となるきっかけだそう。日本国内でのマッシュルーム消費は、アヒージョやシチューに使われるボージョレヌーヴォーとクリスマスの時期に最盛期を迎えますが、常に栽培されているためその他の季節には廃棄が多く出ていました。また販売規格外のサイズのものなども廃棄に。そこで、国産マッシュルームの消費を増やしそのロスを削減するために、マッシュルームイチバンが開発されたのです。

 今回アコメヤの「たっぷり具材シリーズ」の「豚そぼろ大葉味噌」と「豚そぼろ高菜ラー油」にも、千葉県産の「いも豚」が使われています。


具材感へのこだわり
 ひとことで「具材感」といっても、ただ具材が大きいだけではありません。パッケージのガラス瓶の外側から見てはっきりわかるようなゴロゴロした大きさだと、調味液がうまく回らず、具材の色が変わってしまったり、食べる箇所によって味が変わってきたりしてしまいます。商品として最適な大きさを決めるため、試行錯誤を繰り返し追究してたどり着いた、絶妙な大きさなのです。
 その具材感が瓶の外側からもわかるように、今回のシリーズでは透明ラベルを採用。ラベルシールに文章を入れて説明するよりも、潔く中身を見せるパッケージにチャレンジしました。店頭でパッケージをご覧になる方にも味の想像がつくことが大事。瓶の外側からもこの具材感を感じていただきたいです。デザインに統一感があるので、いくつか組み合わせてギフトにもおすすめです。


味へのこだわり
 「たっぷり具材シリーズ」の味のバリエーションは、まずアコメヤのバイヤーから甘辛味噌系、生姜系、ザクザクオイル系、和風のひと捻りのあるものなどリクエストをし、それをもとに風土食房でプラスアルファのご提案もいただきながら決めていきます。
 風土食房で味の設計を担当してくださっている髙崎さんと社長の坂巻さんは、美味しいものを作るのが本当に大好きで、情熱と確かな技術で開発に取り組んでくださり、サンプルがアコメヤに届く頃には非の打ち所がないほどの味のクオリティに仕上げてくださいます。
 また工場での製造工程でも、1種類の商品を作るのに3日間をかけ、1日目は具材を切り、2日目に味付けをして煮込んだものを冷却、3日目に瓶詰と殺菌をするというように、機械を使う工場ながら、まるで家庭や飲食店のように丁寧に調理をしています。それも美味しさの秘訣です。

製造工程へのこだわり

 今回は「マッシュルームイチバン」の製造工程を見せていただきました。
原料は、冷凍ではない生マッシュルーム。風味の良さが違います。規格外のものなので大小さまざま
マッシュルームについた培地などの汚れを手作業で洗って落としていきます
マッシュルームの風味を損なわないよう優しく洗った後。漂白はしません
カッターの機械に入れてみじん切りにします。工場は決まったライン工程にはしておらず、作るものによって使う機械も違い自由度高く作ることができます
絶妙な刃の調整で手作業で切ったように不揃いな大きさに。これが食感の良さにつながるのです
なたね油に、玉ねぎやにんにくなどの香味野菜を入れて煮詰め、香りを引き出します。ひとつの鍋で瓶600個分を作ります
みじん切りにしたマッシュルームを鍋に入れていきます。すごい量!
食感と風味が増すカシューナッツも加えてじっくり煮込みます。3分の1だけミキサーにかけてペースト状にしたものをまた鍋に戻して煮込むことで、舌に旨みが残るように工夫しています
瓶に詰めてレトルト殺菌機で殺菌をして完成!

たっぷり具材シリーズ新ラインナップ
豚そぼろ大葉味噌
千葉県産の「いも豚」を使用。豚肉は湯通しの下処理をして余分な脂やにおいを落としてから調理しています。大葉はパウダーやペーストでなく粗みじん切りの大葉を使用しているので、大葉の香りがしっかりと感じられます。スタッフの試食で人気No.1。
豚そぼろ高菜ラー油
こちらも千葉県産の「いも豚」を使用。高菜は佐賀県産の相知(おうち)高菜を使用、40年ぶりによみがえった「まぼろしの高菜」と言われています。ウコン塩を振り込み乳酸発酵させた相知高菜を塩抜きし、みじん切りのたまねぎと合わせて炒めた、満足度の高いごはんのお供です。
花椒香る麻辣高菜
こちらも佐賀県産の相知(おうち)高菜を使用。油はなたね油とごま油を使用し、香味野菜のにんにくや生姜、玉ねぎをじっくり炒めて風味を出し、辛みは唐辛子、豆板醤、甜面醤に加えて爽やかな香りの花椒粉末を使用。香り高い中華風ごはんのお供です。
スパイシー牛キーマカレー
香味野菜の生姜、にんにく、たまねぎと青唐辛子をじっくり炒めて香りを出し、トマトピューレを加えたベースにクミン、コリアンダー、ガラムマサラ、カレースパイスを加えた本格的なインド風カレー。水を加えず素材の旨みを凝縮しています。
塩昆布生姜
国産生姜をたっぷりと使用。塩昆布やかつお節などの和素材と一緒にじっくりと炒めて旨味を出し、酢を加えることですっきりとした味わいに。ごはんのお供としてはもちろん、漬物や和え物にもおすすめ。きゅうりと和えるのが、バイヤーいちおしです。

アレンジ自在!ごはんやおにぎり、おかずにも
「たっぷり具材シリーズ」には、風土食房の「楽しんで食べていただきたい」という想いがあらわれています。お米を美味しく食べるごはんのお供としてだけでなく、食べる方のひらめき次第でいろんな料理にお使いいただける楽しさが広がります。
 レシピページでは、「スパイシー牛キーマカレー」を使ったおかず「スパイシー牛キーマカレーのマッシュポテト」のレシピをご紹介しています。ぜひあなたのひらめきで「たっぷり具材シリーズ」を楽しんでくださいね。
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