美味しい香りにこだわった「アコメヤのお茶」|AKOMEYA TOKYO

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美味しい香りにこだわった「アコメヤのお茶」

2024年春、「アコメヤのお茶」シリーズが新登場します。伝統的なお茶をカジュアルに愉しんでいただき、お茶の愉しみ方がもっと拡がるように、そして茶農家や茶文化の継承につながっていくように、との思いをこめて開発されたシリーズです。
今回のAKOMEYA通信では、この「アコメヤのお茶」シリーズの開発の経緯やコンセプト、6種類それぞれの味わいの特長、さらには茶農家や茶文化への想いもお伝えします。


本格的な日本茶をカジュアルに提案

今回新登場する「アコメヤのお茶」は、天保年間(1831年~1845年)創業の老舗日本茶メーカー「放香堂」の日本最高位茶師十段・酢田恭行氏に監修していただきました。本格的な美味しいお茶をティーバッグタイプで手軽に愉しめます。
日本茶として馴染みのある「煎茶」「焙じ茶」「玄米茶」に加えて、国産茶としては珍しい「和紅茶」「和烏龍茶」「ハーブブレンド緑茶」という多彩なラインナップで、嗜好の多様化に応じてお好みや気分にあわせて選べるのも特長です。

放香堂の日本最高位茶師・酢田恭行氏監修

放香堂は、宇治茶の主産地である京都府和束町に自社農園を保有し、日本に僅かしかいない日本最高位茶師十段である、酢田恭行氏を六代目に擁しています。自社農園に限らず契約農家にも茶師が自ら出向き、茶葉の栽培や収穫にも携わりながら、創業から一貫して高品質の日本茶づくりに取り組まれています。
本当においしい日本茶づくりを行っている反面、品質へのこだわりから、流通がある程度限定的である中、アコメヤを通して「本当においしい日本茶」を発信したいという想いから、「アコメヤのお茶」の開発にともに取り組んでくださっています。
これまでにも、アコメヤで缶タイプの宇治茶やスタンドパックタイプの生姜和紅茶を監修していただいており、いずれも味の面で高評価を頂いています。その実績をもとに、今回さらにバージョンアップした「アコメヤのお茶」シリーズを監修していただきました。

コンセプトは「美味しい香り」

放香堂の名の通り、「香り」を特に重視している酢田さんに、味わいや色味も大切にしたアコメヤでしか味わえないオリジナルのレシピを開発していただきました。
それぞれのお茶の種類ならではの「美味しい香り」を追究し、酢田さんが試行錯誤を重ねて丁寧にブレンドした「アコメヤのお茶」。
ここからは、それぞれのお茶への酢田さんのこだわりを語っていただきましょう。


6種類のお茶の特長
煎茶

お茶といえばやっぱり「煎茶」というのが、今でも王道中の王道。一般的には、茶畑から摘みたての茶葉の香り=「フレッシュな香り」が一番良いとされ、従来好まれてきました。しかし、今はそれだけでなく、焙煎によるすこし香ばしい香りも好まれています。
今回の煎茶は、この「フレッシュな香り」と「香ばしい香り」を愉しめるように注力しました。


玄米茶

関西でポピュラーな「玄米茶」は、どちらかというと安価でがぶがぶ飲むお茶というイメージ。しかし今回の玄米茶はそれとは一線を画し、玄米の香ばしい香りに負けない茶葉の香りと味を求めて配合比率にこだわりました。一煎目だけでなく、二煎目も美味しい香りが愉しめる濃さになっています。


焙じ茶

焙じ茶は茶葉を焙煎すれば単純に香ばしさは出るのですが、その単純な香ばしさだけではない「美味しい香り」を得られるように、今回は茶葉の”茎”の部分を使用しています。茎は根から茶葉に養分を運ぶ管です。養分の多い茶葉は光合成をしてカテキンを生成しますが、それが焙煎すると渋みなどの複雑な味になってしまいます。茎にはその成分が少ないため、焙煎した時に雑味が少なく、甘みや華やかさを感じられるのです。この甘みや華やかさは、天然のアミノ酸やテアニンによるものです。


和紅茶

国内に流通している紅茶はほとんどが外国産で、和紅茶はとても希少。国産の和紅茶というと、「日本にも紅茶の木があるんですか!」ときかれることがありますが、紅茶も緑茶と同じ木で、茶葉を発酵させているのです。外国産の紅茶の木はほとんどがアッサム種で、葉が大きくとても華やかな香りが特長ですが、渋みや苦みも出やすいのです。ストレートで飲むより、ミルクティーにしたりレモンティーにしたりとフレーバーをつけたくなるのがアッサム種。一方、国産和紅茶の木は中国種で、もともと緑茶のために作られた品種なので、凛としたすっと鼻に抜けるような香りが特長で、発酵させた時に渋みや苦みが少ないのです。ストレートで飲むのがおすすめです。


【数量限定】和烏龍茶

こちらも和紅茶と同じく、緑茶と同じ茶の木から作られます。烏龍茶のほとんどは外国産で、特に中国の福建省産が多く、和烏龍茶は希少。日本の茶の木は中国種ですが、緑茶作りで発展した日本の茶の木の品種は中国の烏龍茶の品種ともまた違うので、日本の茶の木から烏龍茶を作ると、中国の烏龍茶とは違った味わいになります。烏龍茶は半発酵茶と呼ばれ、長い場合だと2~3日発酵をさせます。発酵の度合いによって、一番目に草の香り、二番目に花の香り、三番目にはちみつの香り、四番目にフルーツの香り、五番目にはウッディな香りになります。今回の和烏龍茶は、その花とフルーツの間の香りで止めて、美味しい香りを表現しています。非常に繊細な発酵度合いの調整が必要なため、数量限定となっています。


【数量限定】和ハーブ緑茶

たくさん種類のあるハーブの中でも、緑茶にあうハーブとして今回選んだのは、レモンマートル。緑茶は柑橘系の香りととても相性が良いと思います。さまざまなハーブをブレンドして試して、ハーブの香りが残らなかったり緑茶の香りが出なくなったりする中、天然のレモンマートルの香りは、香料を入れなくてもそれだけで本当のレモンのような爽やかな香りが出て、緑茶とちょうどいいバランスで美味しい香りが表現できました。ブレンドした時にそれぞれの長所を引き出せるよう、緑茶は焙煎しずぎずフレッシュな香りを活かしています。

ティーバッグならではの茶葉

多忙な現代の生活の中で気軽にお茶を愉しんでいただけるよう、今回は急須で淹れる茶葉でなく、手軽で便利なティーバッグの形式にしました。
急須の場合は、湯冷ましなどの道具もあり、お湯の温度や時間を調整しながらしっかり淹れることができます。
一方ティーバッグの場合は、お湯につけておく時間が長くはないので、茶葉が開きやすく香りや色が出やすいように、茶葉の大きさや形を調整し、焙煎の具合も香りがふーっと立つように調整しています。

パッケージの紙箱には茶殻を使用

パッケージの紙箱には、茶殻を再利用した素材を使用。箱からほのかに茶の香りがします。
デザインに統一感があるので、数種類あわせてギフトにも贈りやすい形状です。


コミュニケーションツールとしてのお茶

今回アコメヤでは、この「アコメヤのお茶」の新登場にあわせて「アコメヤの茶話会」というフェアを展開します。茶話会(さわかい)とは、お茶やお菓子をいただきながら気軽にお話をする集いのこと。
酢田さんに、この「アコメヤのお茶」から広がるコミュニケーションへの想いを語っていただきました。

酢田さん:お茶は、茶道で抹茶を点てたり、玉露を急須でじっくり淹れたりといろんな形で使われますが、やはりコミュニケーションのツールとして非常に使いやすいものです。お茶があることによって、話に花が咲きます。
何人か集まれば、みんなが同じものを好きなわけではなく、それぞれに好きな味や香りがあるでしょう。
今回の「アコメヤのお茶」は6種類あるので、お好みやその日の気分にあわせて気軽に手に取って選んでいただき、話に花が咲く中で愉しんでいただけたら、私も監修した茶師冥利に尽きます。

茶農家や茶文化への想い

アコメヤバイヤー:「アコメヤのお茶」は、現代におけるお茶を取り巻く環境にも想いを馳せ、茶農家や茶文化の継承につながるようにという願いをもって開発しています。昔よりも嗜好品の選択肢が多様化し、ライフスタイルも変化したことにより、日本茶の消費量は落ち込み続けており、付随して茶農家の衰退などの問題が起きています。
アコメヤができることとして、まずは本当においしい日本茶を、より多くの方に知っていただく事を目標にしています。
製法や発酵による味わいの違いや、淹れた時の色合いの楽しみ方、お菓子とのペアリングなど、日本茶の奥深さをまずはカジュアルに愉しんでいただきたいと思っています。

酢田さん:今、国産茶の生産量は昔と比べると大きく減少しており、日本の茶農家は危機に陥っている状態です。
茶畑はそのまま放置すると、茶の木が雑木林のように大きくなり、そこにイノシシなどが住み着き、里山が荒れてしまいます。
茶畑を守るためには、茶の生産量を増やす必要があります。そのために、お茶の種類や愉しみ方を広げたいと思っています。
紅茶は現状ほとんどが外国産の輸入品ですが、それを10%、20%と国内産の和紅茶にしていこうとすれば、何千トンというお茶を国内で作れるようになります。
この「アコメヤのお茶」6種類を愉しんでいただくことで、煎茶だけでなく、和紅茶や和烏龍茶も愉しむ方々が増え、日本の茶農家、日本の風景や文化も守ることに繋がれば、と願っています。
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