おこし専門店「篠原製菓」のアーモンドクリスピー作り|AKOMEYA TOKYO

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おこし専門店「篠原製菓」のアーモンドクリスピー作り

今回アコメヤに新登場する「アーモンドクリスピー」は、伝統的な「おこし」の製法で作られる、アーモンドをたっぷり混ぜ込んだ優しい食感のお菓子です。
製造しているのは、創業昭和33年のおこし専門店「篠原製菓」。おこしの製法を活かしつつ、ナッツやドライフルーツで洋風に仕上げた新感覚の菓子を製造しています。
今回のAKOMEYA通信では、その篠原製菓の工場を訪問。歴史ある工場での製造の様子をレポートします。


篠原製菓のおこし製造の歴史

代表の篠原さんは、昭和25年に上京し、雷おこしの本場浅草の観音裏で8年間修業。そののち昭和33年に独立し、東京足立区の現在の地に篠原製菓を創業しました。
以来約60年間、浅草や日光、長野など観光地の定番のお土産としての「雷おこし」の製造を続けていましたが、孫娘の夫の田中さんが海外生活から帰国し先代のもとで修業を経て、2014年に社長に就任。そこから新たな商品開発が始まり、観光地のお土産というだけでなく、若者や女性など新たな顧客が増え、口コミで人気商品となっていきました。


第一世代~第五世代までの進化
第一世代は「東京雷おこし」。お米や小麦粉を膨らませたパフを主原料とし、ピーナッツや胡麻などを副原料的に加えているものです。
第二世代は「豆板」。主原料と副原料の配合比を逆にしたもので、ピーナッツをベースにパフを副原料的に加えています。
第三世代は「アーモンドクリスピー」。ピーナッツをアーモンドに変え、パフを副原料的に加えています。キャラメリゼなど洋風な味付けを施しています。
第四世代は「キャラメルアーモンドプラリネ」。おこし作りにおいては必要不可欠だったパフを使用せず、ナッツとドライフルーツのみで作ったものです。
第五世代は「バタークリームクランチ」。バターとクリームをたっぷり混ぜ込み、本格キャラメリゼを施したもの。砕いたアーモンドをベースにすることで、優しい食感のフロランタンのようなお菓子になりました。


原材料には良質な米油と北海道産てんさい糖を使用

元々昔の雷おこしは、天ぷらを揚げた天かすを絞った油を使っていましたが、現在の篠原製菓の各種菓子には、良質な米油を使用しています。
また、砂糖は北海道産のてんさい糖を使用しています。
米油は酸化しづらいので匂いが少なく、てんさい糖は甘くなりすぎず優しい甘みが特長です。


製造工程を拝見!

今回は「雷おこし」の製造工程を見せていただきました。
ポン菓子機でお米に熱を加えてライスパフにします
バーン!と大きな音がするのでヘッドホンを付けます
できたてホヤホヤのライスパフ
水あめはおこしを成型するのに欠かせません
水あめとライスパフなど材料を釜で混ぜます
高温で熱します
混ぜた材料を機械に入れていきます
板状に伸ばします。この機械を製造しているのは日本でごくわずかです
細長くカットします
ラインの上で徐々に温度が下がって固まっていきます
5分で約400本、1日に約1万8千本を作ります
袋詰めの機械に移動します
中身の見えるパッケージ
最後の包装は人の手で
出荷されていきます

おこし製造のこれから

おこしの製造会社はかつて50~60社ありましたが、今はその10分の1ほどの6~7社に。
また浅草で雷おこしを専門に販売するお店も、昔は数十軒ありましたが、今は4~5件まで減少しています。
担い手が不足し、日本の伝統的なお菓子であるおこしが存続の危機にあります。
その中で篠原製菓は、伝統的なおこしの製法を守りつつ、時代に即して新しい感覚を取り入れてチャレンジを続け、新規の顧客を開拓しています。
日本の食文化を継承しつつ、これからも新しい商品をアコメヤもともに開発し、より多くの方にその魅力を愉しんでいただけたらと思っています。


アコメヤの「アーモンドクリスピー」3種
今回アコメヤに登場するのは3種類。
「アーモンドクリスピーミックス」は、シュガー・ココア・キャラメル・レモン・かぼちゃの5種類の味をミックス。
「アーモンドクリスピープラリネ」は、アーモンドとピスタチオをベースに、風味豊かなココナッツと酸味が香るクランベリーをキャラメリゼ。
「アーモンドクリスピーかぼちゃ」は、アーモンドとかぼちゃの種をベースに、かぼちゃのペーストを混ぜ込みました。
パッケージは、素材そのものの良さが伝わるよう透明仕様にしています。
お仕事の合間などにデザート感覚で、またお酒のおつまみなどにもおすすめです。
一度食べたら、その美味しさを誰かに伝えたくなる「アーモンドクリスピー」、ぜひお愉しみくださいね。
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